今後の観劇予定

お出かけ続きの7月、8月ですが、懲りずに観劇予定が続きます。忘れないように記録も兼ねて。

  • 8/31(日) 「ウーマン・イン・ブラック」(PARCO劇場)
     出演:上川隆也、斎藤晴彦
  • 9/16(火) 9月文楽公演(国立劇場)
     『近頃河原の達引』『本朝廿四考』

「ウーマン・イン・ブラック」は二度目。以前見たときのラストの恐怖は忘れられません。だからこそ、友達からお誘いがあったときは、狂喜してお願いしちゃいました。また、あのゾクゾク感を感じれらるかと思うと、怖くてもやっぱり見たくなっちゃうので。

9月文楽は、心を入れ替えて国立劇場の激戦に参戦した結果です(苦笑)大阪より東京での方が文楽の人気がある上、劇場の座席数、上演日程の関係上、チケット確保は本当に至難の業です。今回の9月公演は、第一部と第二部の演目の差から、第一部の完売がめちゃめちゃ早く、平日を選んでも二等席しか残っていないとう状態。それでも取れただけマシかも。それでも11月公演には行けないので、頑張りました。「近頃河原の達引」の猿廻しの段、そして「本朝廿四考」の十種香の段は見逃せないので。

後、狙っているのは宝塚。こちらもチケット取りは至難の業。友の会に加入していても、なかなか難しいんだもん。でも秋の東京宝塚劇場のを見たいなぁ。

こうしているのは自分の楽しみのためか、それとも何かから逃げるためか…なんだか分からなくなるけれど、生の舞台の迫力と楽しさは本物だから。それを感じたい。

夏のお楽しみ

と言うことで(?)文楽夏休み公演の観劇日程が決まりました。8月に大阪へ行ってきます。一緒に観てもいいよ、と言ってくれた人もいてちょっと浮かれていたり(笑)今年も大変楽しみです。

肝心の演目はと言うと以下の通り。

第1部 親子劇場
「金太郎の大ぐも退治」
解説 文楽はおもしろい
「瓜子姫とあまんじゃく」

第2部 名作劇場
「鎌倉三代記」 入墨の段・絹川村の段
「釣り女」

第3部 サマーレイトショー
「契情倭荘子」 蝶の道行
「伊勢音頭恋寝刀」 古市油屋の段・奥庭十人斬りの段

毎年、親子劇場はいつも大がかりな大スペクタクルな舞台なのですが、今年の「金太郎の大ぐも退治」では、多分めちゃくちゃ大きな蜘蛛が登場する…はず…。足をバッサバッサと切っていく金太郎の大活躍も見られる…はず。でも、蜘蛛はあまり見たくはないなぁ(苦笑)

「瓜子姫とあまんじゃく」は詞が現代調というか、プッツンプッツンと途切れるように聞こえる浄瑠璃です。初めて聴いた時は、何じゃコレ?!と思ったものですが、好きな太夫さんが演じられるならまた別格でして、今年もそのお声を楽しめそうなのが嬉しい限り。それが楽しみです。

第2部の「鎌倉三代記」は多分初めての演目かなぁ。徳川家康の豊臣家侵攻を、北条氏が源氏や朝廷を圧倒した鎌倉時代に置き換えての物語。典型的な時代物なんでしょうね。これは腰を据えて観ねばいけない気がします。グッと集中してみた後は、面白可笑しい「釣り女」でホッと一息、というところでしょうか。

第3部の「契情倭荘子-蝶の道行」は舞が見所。音楽として蝶の道行はよく聴いているので、それがどんな舞になるのかが見物だなぁと思っています。ウットリした後には、「伊勢音頭~」の凄惨な殺しの場面で、ヒヤッとさせられる趣向の第3部。ううーん、第2部、第3部を1日で観るつもりなのですが、結構内容的にはハードなのかも。でも、古市油屋の段を竹本住大夫さんが語るので、一番の聴き所でもあるんですよね~

趣向を凝らした色取り取りの夏・文楽。今年も楽しんできます!

文楽太棹 鶴澤清治

芸の神髄シリーズ 第1回「文楽太棹 鶴澤清治」

これは昨日、国立劇場・大劇場で公演されたものです。文楽の三味線遣い、鶴澤清治さんを中心に据え、太棹の魅力をたっぷりと味わえる舞台を企画したもの。中身はものすごく豪華なものでした。その舞台に、昨日行って参りました。

…本当のところを言うと、前日までチケットを取っていたことを忘れ、慌てて劇場へ行ったのですけどね(苦笑)席を確保する時には、大騒ぎしたというのに;

なにはともあれ、舞台を目の当たりにした感想を一言で言うと、うっとり酔ってしまった…としか言いようがありません。あぁ、聴いてよかった!

舞台の内容はと言いますと、

素浄瑠璃「壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段」
 竹本住大夫・竹本綱大夫
 鶴澤清治・(ツレ)野澤錦糸・(三曲)鶴澤清二郎

創作浄瑠璃「弥七の死」
 原作・山川静夫 構成作曲・鶴澤清治
 豊竹咲大夫・鶴澤清治

文楽ごのみ
「三番叟・酒屋・野崎村」
 構成編曲・鶴澤清治
 豊竹嶋大夫・鶴澤清治他10名
 吉田簑助・桐竹勘十郎・吉田簑紫郎・吉田簑次

ということで、ちょっと文楽をかじった人なら涎が出る演目&キャスティングではないかと思います。かく言う私も、飛びつきましたもん、コレには。

素浄瑠璃で阿古屋。三味線の魅力を十分聴かせて貰えるだけでなく、浄瑠璃の語りまで堪能出来るベスト演目。しかも語りは、住大夫さんと綱大夫さん。これ以上はない語りです。普段は独りで語る一段を、掛け合いのように二人で語る。しかも、太夫は切り場語りのお二人。このことを知るだけでうっとりです(笑)

1時間以上の素浄瑠璃。舞台には人形の無い、悪く言えば誤魔化しの効かない舞台です。恋人・景清の行方を問われ、拷問にかけられる傾城阿古屋。典雅な拷問を仕掛ける重忠。景清の行方を知らないと答える阿古屋に、「嘘を吐いていないなら、琴、三味線、胡弓の三曲を弾きこなせるだろう。」と、三曲を嘘発見器にするその展開にもゾクゾクしますが、一番の聴き所はやはりその三曲の演奏場面。純粋に音楽を聴く楽しみが、この阿古屋にはあるので、私もすっごく好きな一段です。この舞台で、琴、三味線、胡弓を演奏するのは鶴澤清二郎さん。清治さんとツレびきの錦糸さんとのピンと張った演奏は、こちらまで姿勢を正すような緊張感のある音でした。うっとりと言うより、目がランランって感じ。終わった時には、ホゥ~っと息をついちゃいました。あぁ、よかった。いつもと違う掛け合い的語りにはちょっと違和感を感じましたが、住大夫さんの声が深く染み通るような心地。声の好みが綱大夫さんより住大夫さんなので、よりそう感じたのかも。しかし、この二人揃って同じ段を聴ける機会など、これを逃したら二度と無いですから、貴重な一晩だったってことですね。はぁ~、満足。

創作浄瑠璃は、現代詞の語りで始まり度肝を抜かれましたが、絶妙な三味線と効果的な照明がすごく斬新でした。残念ながら、この竹澤弥七という三味線弾きのことを私はよく知らないので、あまり身を入れて聴くことが出来なかったのが残念ですかな。面白い趣向だとは思いましたが、楽しめたかと聞かれると楽しめたとは言えないなぁ…。

ラストの文楽ごのみは、その名の通りいいとこ取りの演目。

毎年、お正月には欠かせない三番叟。これを10名の三味線弾きが豪快に、絢爛に弾ききりました。三味線だけの音楽に編曲されていますが、これがまた華やかな三番叟を更に引き立てていて、二手に分かれて重ねられる三味線がこれまた見事。軽快な流れなので、ついつい手がリズムを打ってましたね~(笑)ユーモラスな人形の姿が目に映るかの如く。楽しい三番叟でした。

酒屋は「艶姿女舞衣」の酒屋の段。有名なお園のくどき「今頃は半七様どこにどうしてござらうぞ。」を魅せるための舞台設えで、突然語りが始まり、お園が動く、予想も付かないスタート。でも、嶋大夫さんの語りにすぐさまうっとり。もうもう、これを聴くために来たと言っても過言ではないですから!お園の、女心をせつせつと語りあげる嶋大夫さん。酒屋=嶋大夫と連想するくらい、好きな組み合わせなので、この最中は頭がポーッとしてたと思います。その上、簑助さんのお園ですから。珍しく人形にまで目が行きました。はぁ~、ジッとお園を見つめるなんて私にしてはかなり珍しいです。目が釘付けでしたから。ほんのさわりだけなのがホントに惜しいです。これなら一段まるっと語って欲しかった。簑助さんのお園ももっと見たかった。このメンバーで本公演してほしいくらいです。

最後は「新版歌祭文」より野崎村の段、最後の場面です。出家したおみつ、駕籠に乗った久作、船に乗ったお染母子の退場の場面。悲しい引き際ながらも、船頭の見せ場(?)でもある聞き応えのある三味線の見せ場でもあります。これをまた、語りを嶋大夫さん、そして清治さんを頭に10棹の三味線。こんな豪華な舞台があるのだろうか、と思うほどの野崎村でした。嶋大夫さんと清治さんの座る台が前に、後ろにずらっと並んだ三味線弾きさん。そして豪快かつ軽快な三味の音。これをバックにノリノリで語る嶋大夫さん。いやホント、端から見てもノリノリと調子よく語っているのが分かりました。それくらいテンポよい舞台で、聴く側もノリノリ?(笑)感情が沸き立つほど、と言えばいいのでしょうか。よかった、よかった、よかったと叫びだしたかったです。

今回の席は、2階席後方。しかも一番端とあまりよい席ではなかったのですよ。なので、最初は音の響きが悪いだろうなぁ、としょんぼりしてたのですが、この大劇場はそれでも悪く聞こえなかったので感心しちゃいました。いつもの文楽と違って、舞台中央に太夫、三味線がいたのもよかったと思います。

そして、人形が無いぶんだけ、いつも以上に耳に集中出来、純粋に音を楽しむことが出来ました。席がわるいのなんのと言う暇もない位、楽しませて頂きましたね。満腹、ご馳走様です。

そして、大劇場という場所を使うだけあって、舞台変換は回り舞台を使った大がかりなもの。10人並んだ三味線弾きが台の上に乗ったまま裏へ帰り、同時に次の酒屋の舞台が現れた時には客席からほぅという声が聞こえたほど。私もビックリ。目がまん丸。これも常にない演出だったのかもね(笑)

前評判の高かったこの舞台。観客も着物率も高いし、年齢層も高かった。しかも、男性客も多かったのが目立ちました。結構関係者も来ていた模様。そういう人たちの顔の分からない私にはサッパリでしたが、ロビーでそちら関係の話題を話している男性客がちらほらしてたので、多分そういう人たちなんだろうな、とは思いましたが。あと、舞妓さんだろうな、と思える姿もあったり、なかなか目の保養にもなりましたよ。そういう意味でも楽しかったです。

一晩たった今でも、昨夜の興奮がまだ残っている感じ。頭のどこかで三味線が鳴っています。またごそごそ昔のテープを漁ろうかな。

閑話休題

いまだ冷戦中だろうと、現状が硬直中だろうと、欲望は沸くわけで…

目に入ってしまった新聞記事。「スペイン国立バレエ団公演」。今秋の9/28~10/6に来日するのですが…もう、もう、行きたくてたまりません!来日公演の度に観に行って、もう何度目になるだろう?ここの「ボレロ」は情熱的で、何度観てもも血が沸き立ちます。

あぁ、観たい。でも、今年は行くとしたら一人だし…。(いっつも一緒に行っていた子が、この夏から留学するので。)しかも、相変わらずチケット高いし。でも、観たい!

文楽もそうですが、舞台の醍醐味は、観た後の興奮を伝え合うこと。2年に1回しか観られない舞台なら、当然その度合いは高まります。だから、余計同行者が欲しくてたまらないのだけど、今回は間違いなく一人。それが、一番のネックかな。(いえ、チケットの値段も問題ですが。バレエって何でこんな高いんだ!?)

誰か一緒に行ってくれないかなー?手配は全部、私がするけどなー。(相変わらず遊びには積極的…・苦笑)

 * * * * * * * * * *

【追伸】
Aさま。コメントありがとうございます。お返事はもう少し待ってくださいね。

続・着物

今日は写真集と言うか、備忘録@着物です。鉄は熱いうちに打てじゃないですけど、その気の時に残しておきます。

まずは新しく仕立てて貰ったもの。

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小紋です。お出かけ着にいいよ、とお義母さんには言われました。

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これもそうかな?可愛らしいピンクなのですが、地味が似合うと言われた私に着こなせるのでしょうか?

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これは確か大島。泥染めって言っていたような…(かなり不確か。)

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こちらは帯を合わせてみたところ。多分この帯は、この着物に合うように、って母が選んでいたような記憶があります。でも、渋い選び方してるなー(苦笑)

ここからは中古(リサイクル)着物です。

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濃い紫に白い絞りが可愛らしい感じの着物。この画像だとピンクに見えますけど、実際は少しピンクがかっているけど紫なんです。中古だけあって、裾にはシミがあるのはナイショです;

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これも細かい柄が連なっている小紋でしょうね。色味は地味です。ポリエステルの着物なのかな?つるつるしてます。

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サーモンピンクに白い花が散っています。花の種類が分からないのが悔しい。牡丹とも椿とも違いますよね?

ここからは帯です。

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銀糸を使っているので大変眩しい帯です(笑)おめでたい柄だし、訪問着にも使えるね、と言われました。(by.お義母さん)

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この帯は、多分お太鼓にした時、お太鼓部分にだけ柄が出るようにしてある帯なんでしょうね。裏地は金。またまた派手ですが、表地が翠色なので、正面から見ると大変地味、後ろ姿は華やかとういう感じに収まるのでは?帯締め、帯揚げで変化を付けたい帯なんでしょうね。

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これまた目が潰れそうなくらいキンキラの帯です。留め袖にも締めていける帯とのこと。…留め袖は持っていないんだけどなぁ…留め袖を着るような結婚式も縁が無さそうなんだけどなぁ。

ちなみにお義母さんは留め袖を持っています。仲人をした回数は両手を二周するくらいあったそうなので、貸衣装より安く付くだろうと作ったとか。見せて貰いましたが、大変地味な作りの留め袖でした。これくらい渋い年にならないと着ることもないだろうし、万が一必要ならばお借りしようと、こっそり思っています(笑)もっとも着ていいよ、と当然ながら言われましたが。

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これは半幅帯。それも裏地は色違いだけど、同じ柄の帯です。何故、こーゆー帯を選んだのかは謎。きっと母も覚えていないことでしょう。

最後のおまけ。これは父方の祖母に縫って貰った着物。結局、一度も袖を通さないまま、ここまで来ちゃいました。

子供の頃の仕立てなんですが、私の身長はまぁその頃と大して変わっていないので、多分着られるんじゃないかな?実はあと2枚ほどあります。そちらはお正月によく着せて貰っていました。で、何故こちらを着なかったか。これ夏用の着物なんですよ。生地が薄いの。何て言うんでしたっけ?単衣?と言えばいいの?夏には、母の着物を借りて、夏祭りに行っていたので、これはずーっとお蔵入りでした。今回見るまで、私も忘れてましたよ。まだしつけ糸もそのまんまの状態。これこそ、いつかは着たいなぁと思います。

そして、この着物。袖の下が丸くカーブしているんですよ。珍しいですよね。お義母さんが縫った着物の中にも、そう言う袖の着物もあって、お義母さん曰わく「元禄袖」というそうです。「意味分かる?」と聞かれて答えられなかったので、そのうち調べてみようと思います。

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以上が、私が持ってきた着物の一部です。後は、この間着た訪問着(昨日は付下げって言っていたけど、着物サイトで色々見ていたら訪問着のような気がしてきたので、一応訂正。まぁ、訪問着と付下げの差は少なくなってきたそうですが。←サイトの受け売りです。)、それから喪服。喪服は夏用と冬用、両方有り、お義母さんに驚かれました。普通は冬用だけで事足りるのに…よく用意して貰ったね、と。そして、それ以外にもこれだけあるんですよねー(一部省略してますが。)

これらの写真を見て、更に着物を着たくなりました。無理だと分かっているけど、明後日の「オペラ座の怪人」に着てみたかったなぁ。残念。

着物

うわー、ここに書くのも久しぶりです。別に具合が良くなかったとか、忙しかった訳ではありません。うーん、なんとなく気が乗らなかった?そんな曖昧な理由。そんな時もあります。

書かない間にも色々なことがありましたが、一番のイベントは友達の結婚式でした。丁度1週間前だったのですが、式と披露宴に招待されていた私は、着物で出席してきました。結婚した時、母が作ってくれた付下げ。初お披露目です。

作ってもらった着物はいくつかあって、どれを着ていけばいいのか自分では分からなかったので、お義母さんに事前に見て頂きました。品のよい物が何枚もあったのですが、結婚式に着ていけるのは1枚だけ、とのこと。後は、普段着とか小紋だったそうです。そんなことも私は知らずに持ってきていたようです(苦笑)

だけどね。その付下げを見たお義母さん、見た瞬間一言。
「地味だね~」
と、しみじみと言いました(笑)

えぇ、確かに凄く地味な着物。渋い藤色というか、小豆色というか…。
「きっとお母さんが、先々のことを考えて作ってくださったんだね。」
と言われました。後で、実家に電話してみると、正しくその通りの返事を貰いましたとも!でも、結婚式に相応しいのはその1枚。まぁ、地味なのは勘弁して貰おうと、それを着ることに決定。

別に洋服でもよかったのですが、せっかくある着物を着たかったのと、やはり着物を着る友人がいたので、じゃあ一緒に、と話が纏まったのもあって決めました。

当日は、お休みを取ったテツさんが車を借りてくれたので、会場のホテルまで送ってもらいました。コレ、本当に有り難かったです。なにせ、着物一式が大荷物。もちろんキャリーバックに入れましたが、家からホテルまで電車で行くとしたら、ちょっと面倒くさい経路なので、多分車で行った時の倍は時間かかっただろうと思います。もうそれだけで御の字です。そして、帰り。お義母さんにも私の着物姿を生で見せたかったので、着物姿のまま帰りたかった私。車のお陰で、楽々でした。テツさんに感謝です。

結婚式。それまでちょっと調子があまりよくなかったし、出かけちゃ動けなくなっていたので、実は体調的にも心配でした。が、往復の心配がまずなくなり、その間テツさんに側にいて貰えるという安心感もあった上、招待客の友人席が、ほとんど高校時代の友人達であったことで全くの杞憂となりました。地元ネタで盛り上がり、新婦の過去の悪行(笑)で更に盛り上がり、親族中心の落ち着いた式だったため、終始楽しく過ごせたのでした。

残念なのは、着物だったためか、料理を半分も食べられなかったこと。豪華な材料を惜しみなく使っていた料理だったのにな。あー、悔しい。

披露宴が終わってから、友人同士でお茶のお誘いもあったのですが、私はこれまた残念ながらお断りして、サッサカ帰ってしまいました。テツさんが既にお迎えに来ていたのと、お義母さん宅へ行きたかったからです。

何せ、盛んに「地味だ~地味だ~」と心配されていたので(笑)

帰って直接お義母さんの所へ行き、真っ先に着物姿を見せました。ふふふ、今思い出しても可笑しいくらいに、ビックリしてましたよ。
「帯でこんなに華やかになるなんて。と言うより、地味な着物が似合うね~」
と、褒められているんだか、貶されているんだかよく分からないお言葉を頂きましたよ。

ちなみに、着物はこんな感じ。

デジカメのデータを落とす前に、カードをテツさんに持って行かれちゃったため、印刷した写真を携帯で撮った写真です。だから、あまり写りは良くないかも。お家の前で、大撮影大会を開いた、その1枚です。

披露宴会場で撮った写真だと、照明の関係で色が微妙に違って見えます。なので、こちらをご紹介。

友人の新婦も、着物の人がいてくれて華やいだから嬉しいと言ってくれたし、私も久々に着物が着られて嬉しかったので、良いことづくめでした。

そして、今日。陰干ししていた着物を仕舞いました。えーと、着物は自分で畳めたんですが、襦袢が折り目と私の畳み方とが合わなくて、慌ててお義母さんにヘルプ。結局、最初から最後まで、面倒を見て頂いたことになります。

着物を出す時も、少し見たのですが、今日もいい機会とばかりに、タンスの中の着物を総チェックしました。お義母さんは和裁の仕事もしていたそうで、若い時に自分で縫った着物なんかも出てきました。今流行のアンティーク着物風のもあったりして、なかなかお洒落です。もう自分は着ないから、と言って自由に着ていいよと言って貰えました。なので、私が持ってきた着物と合わせると、かなりの枚数になります。

それこそ、着付けを習いに行って、折を見て着てみるとか、時間があるんだから自分で着ながら覚えていくとか、した方がよさ気な感じです。

見てる分には好きなんですよね、着物。見てるだけでワクワクします。が、自力では着られないし、何処に着ていこうとか考えてしまう。でも、せっかくあるんだしねぇ。

実を言うと、実家からはまだ着物があるから見にお出で、と言われています。母の着物、亡くなった伯母や祖母の着物。3世代分くらいあるとのこと。今いっぱいあるから、と一旦は断ったのですが、着物に対してワクワク中の今なら見たいな、と思ってしまいます。着られもしないのに、増やしてどーする?!って感じですが、見るだけならタダだしなぁ、と(笑)

自分が持ってきた着物は、作ってもらった物だけでなく、中古(リサイクル)で買った物もあります。着付けの練習用に、って。全然練習もしてないけど(苦笑)うん、でも、着たいなぁ。色柄は好みの物を揃えて貰ったんだしなぁ。で、見られる着物は、見ておくだけでも損はないしね。…どうも、私の好みは今風の物より、少し古めの感じが好きみたいなので。だから、お義母さんの着物を見て、コレ着たいって言えたんですよ。

言ってるだけで終わる可能性も有りだけど、少し着物について調べたり、チャレンジしたりしみようと思った今日この頃。少し、そういう欲が出てきたのは悪いことじゃないよね。ぽつらぽつらやって行きます。

※コメントくださった、ゆづき りあさん、歩ちゃん、はなっこちゃん、ありがとうございました。嬉しかったのに、お返事遅くなって、すみませんでした。記事を更新したら、お返事しますね。

決めた!

文楽を観に行くことにしました。やっぱり後で「行っておけばよかった…」と後悔はしたくないから。それに演目的にも楽しみだから。

嫗山姥」は前から興味のあった演目。それからもう一つ、「壺坂観音霊験記」は何度も観ているけど、住大夫さんの語りなら何度でもいいやと思ってしまう。なので、この二つを幕見で見ようかと。

次の土日で行くことにして、宿も交通手段も既に手配済み。

文楽以外にも、実はちょこっと用事もあるので、一石二鳥、一石三鳥といった感じです。文楽も1日で観きれるように美味しいとこ取りにしたし、翌日の予定もバッチリ入れたことだし、今回の大阪行きも濃ゆい日程になりそうです。

体調については…もう出たとこ勝負で、今は気にしないことにします。なるようにしかならないしね。

後は楽しみにするだけです。去年の4月以来だから、ホント楽しみだーv

贅沢な悩み

昨日から、大阪・国立文楽劇場で初春公演が始まりました。例年なら、この公演には行っているのですが、いつものメンバーが今回2つの日程に別れていたり、私の贔屓の(というよりミーハーに追っかけている)大夫さんが今まで休演していた事情もあり、「その大夫さんが復帰されていたら行こう。」と思っていました。

で、昨日からそわそわと情報を集めたところ、無事復帰されて舞台に立たれている様子。

メンバーの片方の日程に合わせて行こうかと思っているのですが、ここでちょっと心配事が。えーと、やっぱり体調的に不安が残るんですよね。発作が起こる確率が非常に高く、公演中に起こしてしまうのではないか?一緒に行くメンバーの前で発作を起こしてしまうのではないか?と、かなり後ろ向きな考えが、どよーんと支配しています。

とはいえ、目当ての大夫さん。これを逃したら、次の公演も出演されるとは限らない。…それだけ皆さん、ご高齢なのです。この心配もいつまでも付きまといます。ならば、チャンスは逃しちゃいけないよなぁ…とも思うし。

大変心が揺れています。

メンバーは既に宿を取っているので、今回行くとしたら宿&交通がセットとなったツアーを予約しようかと、調べは済んでいるのです。が、そのツアーは早めに予約しないといけないのですよね。期限はあと2日。

心の半分はもう行く気になっているのですが、あと一押しの部分で躊躇っています。うーん、どうしよう?

オペラ座の怪人

昨日、予定通り劇団四季の「オペラ座の怪人」を観てきました。初・劇団四季ということで、ドキドキ。カレッタ汐留にある劇場・海も初めて。(中に入るのはね。)明るくて機能的なホワイエ。小ぶりだけど、観るぞー!というワクワク感が高まる空間ですね。

場内も思っていたより小ぶりの造り。大きさとしては、国立劇場小劇場くらいかな、と思いました。だけど小劇場との違いは天井。私は1階席だったのですが、頭上に張り出した2階席の圧迫感がすごくありました。そして、落下予防ネット…これは必要なんだろうけど見苦しいな、というのが感想。

初めてはいる劇場ということで、ちょっと浮かれつつ、トイレもチェックし、オケスペースも見て、先頭座席から後ろ全体を眺めることまでしました…テツさんと一緒に。劇場というスペースの構造はやっぱり興味あるところですよね。造りに音響も関わってくるのだし。幕間の休憩時間には、2階席まで見学に行きましたよ。なかなか、面白かったです。

さて、肝心の演目「オペラ座の怪人」ですが、私、四季は初めてなので驚いたのが、複数キャスティング。一つの役に何人もの人が配されていること。コレって、やっぱりロングラン公演のせいかな?一つ疑問は、配役でチケットを選ぶことも出来るのだろうか、という点。日付で空いているからチケットを取る、では無く、この人が出る日のチケットを取る、ということが出来るのかなー?とちょっと思っちゃいました。私は詳しくないので、そこまで拘りはしないけど、何度も観ている人はそうしたいだろうなと、ちょっと思ったので。

ちなみに24日の主な配役は以下のとおりです。

  • オペラ座の怪人 = 佐野正幸
  • クリスティーヌ・ダーエ = 西珠美
  • ラウル・シャニュイ子爵 = 北澤裕輔

舞台はパリ・オペラ座の没落後から始まります。映画と一緒ですね。違うのはスピード感。なんだろ、舞台だとやけにスピーディーに感じます。豪奢な舞台装置にも目が奪われますが、注目の的はやはりシャンデリア。うーん、これも映画と比べてしまって申し訳ないけど、豪華さにちょっと欠けるなぁと。華やかさとかキラキラ感に欠けるのが残念です。

そして、歌姫クリスティーヌ登場。ソロアリアを歌い上げる姿は、なかなかのものだと思います。が、声が響いてこないのがちょっと不満。席のせいか、劇場の造りのせいか…。はたまた、「オペラ座の~」の曲と日本語の相性が悪いのか。

これは全体的に言えるのですが、日本語の歌詞だと内容を理解して聞くことが出来るのは嬉しいです。が、無理に日本語にしたために、リズムが崩れることが多く、ぷっつんぷっつん歌が途切れて聞こえるのが、すごく残念でした。曲はこんなになめらかなのに…と思ってしまいます。

後、映画の影響が大きすぎた、というのもガッカリする原因の一つかと。テツさんも認めました。「自分は映画の『オペラ座~」しかしらないし、それですり込まれているから、逐次比較してしまう。」と。私もその傾向は大きかったと思います。声が違う、歌い方が違う、歌詞が違う。どうしても違和感が拭えないのですね。あぁ、残念。

でも、生の舞台から受けるエネルギーはやっぱり大きく、クリスティーヌのソロ、ファントムとクリスティーヌのデュエット、クリスティーヌとラウルとのデュエットなどには、ピクピクってしましたもの。細かい部分ではぎこちないなぁと、感じることもありますが、時折そうして聴かせて貰えのはよかったです。

それと、舞台の使い方。これもうまーく使っていて、秘密の地下に降りていくシーンでは、宙づりの橋を上に下にと左右に振りながら、上り下りを表していて、照明の当て方でそれがうまく見えるんですよ。あ、これはいいなって思いました。それと地下の湖のシーンでは、小舟の動き方や燭台の使い方が上手くて、とても幻想的なシーンにうっとりしましたよ。うん、あれはよかったな…。

あぁ、後、公演が成功してラウルがクリスティーヌを食事に誘う前後のシーンでは、バレエのアンサンブルがうまく使われていて、それを観るのに目を右に左にと忙しく動かさなきゃでした(笑)クリスティーヌの様子も気になるし、バレエの動きも気になるしで、あれは大変だったですよ。

ラストの湖のほとりでの3人の掛け合い。ピンと張りつめた空気の中、三者三様の歌声が響く。ここばかりは、歌詞が日本語でもほとんど分からなかった(笑)そして、ついにファントムはクリスティーヌを諦め、二人で出て行けとラウルの首の綱も切る。ファントムの葛藤をもうちょっと観たかった気がします。ちょっとあっさりしてませんか?最後にクリスティーヌがファントムに指輪を返すシーンでは、分かってはいたけど、そこでトドメを射すことは無いのに…とつい思ってしまいます。

見終わって、テツさんとの感想は「映画を基準に置くと、観るのがツライ。声も音響がよくないと楽しめないね。配役も、今回は映画版の方が好みとしか言えない。」となりました。こればかりは、好みの問題もあると思うけど、せっかく生の声を舞台に響かせるなら、よく通る声を聴きたいと願うのは我が儘でしょうか?今回は少し後ろだったせもあり、天井の2階席が邪魔していた可能性が高いです。もっと前の席か、いっそ2階席の前部ならもっと聞こえが違うのかもしれない。

そう思い、ついついまたチケットを取ってしまいました。今度は2階席。配役も多分違うでしょう。こればかりは、どういうシステムなのか私には分からないので。2度目は、また違う視点で見られるかな?映画の呪縛からも抜けているかな?そういった意味でとても楽しみです。

オンガク

この間、ランさんが来てくれた日から、しばらく聞かなかった音楽を聴き始めました。きっかけは、ランさんが返してくれた中島みゆきのカセットテープ。昔ラジオから録音したものを貸してたのですが、それが返ってきたんです。

  • 中島みゆきのミュージックスクエア・最終回
    (H6.9.30.)
  • 中島みゆき 朝まで拝借!生ラジオ!
    (H7.11.17.)
  • 昼のワイド歌謡曲・中島みゆき
    (H7.5.1.~2.)

10年も前の番組。古いけど、私にとっては宝物です。

私は高校時代・大学時代、すっごいラジオっ子でした。主にNHK・FMを聴いていたのですが、そこで最新ポップスやクラシック、邦楽の情報を得ていたし、CDを買う余裕が余り無かったので、番組表とにらめっこしながら録音したもんですねー。

この中島みゆきもその一つ。一番、中島みゆきにハマっていたのも、この頃ですね。もう、ラジオが面白くって。情念を感じさせられたり、繊細さを感じさせられたりする歌姫像とは全く違う、豪快でお茶目な中島みゆき。歌との落差に最初はビックリしたけど、次第にそれが癖になって行き、気が付けばファンになってました。が、ラジオとのお付き合いが最初だったので、お別れもラジオ番組の終了と同時。その後は、CDが出てるかどうかも知らず、せいぜい「プロジェクトX」の主題歌がヒットしてるんだ…くらいなものでした。

だけど、何年ぶりだろ?中島みゆき好きのランさんと出会って、久々に中島みゆきの話をして、あぁやっぱりいい曲だよなーって聴いてみたの。そのテープを貸してから、また聴かなくなっちゃったけど、それが戻ってきたら中島みゆきだけじゃなく、色々聴きたくなって、ごっそりカセットテープやらCDやらを居間に持ち込んでいます。

今日聴いたのは、「朝まで拝借!生ラジオ!」「恋する音楽小説〈パガニーニ〉・クラシックポートレイト」「THE YEAR OF THE MONKEY(DICK LEE)」「デパートメント・ストア(宝塚・雪組公演)」、それと何だかよく分からないけどクラシック音楽を集めて録音したテープ。

これらを聴きながら、読書してました。なんだか、今日は優雅な1日だったかも。しばらくこんな日が続きそう。こんなのもいいですよね?

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