前職を退職した半月後から、羽田空港で派遣社員として働いています。なんとも、以前は思ってもみなかった展開で、かつ思ってもいなかったスピードで動いてしまって、正直自分自身が一番驚いています。
ところで「羽田空港」って地名だということを知っていますか?1丁目~3丁目まであるれっきとした地名。なので、羽田空港で働いている、と言ってもそれだけでは大変広大な敷地を指していて漠然としているのですよね~(笑)そんな場所で、一般事務仕事、社員さんのアシスタント業務を毎日こなすことが、今の私の仕事です。
所属する派遣会社は、とあるグループ会社の一つです。で、同じグループ会社の一つを紹介され派遣されています。この派遣会社を撰んだのは、テツさんからのお薦めがあったからと、確実に羽田空港にある会社を紹介して貰えるから。…結局、趣味の一環ですね、こうなると(笑)そんな訳で、一般的に知名度のある大手の派遣会社には全く目もくれず、一つの派遣会社に絞って転職活動を展開しました。
動き出したのは、退職する事がきちんと決まってから。退職の意志を職場に伝え、手続きをした後ですから…9月の始めです。でもね~、ネットでその派遣会社に登録をしようとしたときに、重大な事件が起こったのです。
私はペーパーですが自動車免許証を持っています。なので、それも一応資格として登録しようとしたのですよ。ですが、免許証片手に打ち込んでいると気づいちゃったんです。……免許証が失効していたことを(涙)
今年が免許証の更新の年だったようですが、引っ越し&結婚した時、めんどくさがって一切の変更手続きを「次の更新の時でいいや~」と先延ばしにしてたんです。それが今回祟りまして、更新葉書が届かず、うっかり忘れていたという訳です。
で、慌てて調べ、慌ててテツさんの休みの日に運転免許試験場へ行ってきましたよ。(一人だと場所が全く分からないので、テツさんに付き合ってもらいました。)そうして、お金と時間を使って、免許の再取得をしてきました。まぁ、また教習所に通って一から取らなきゃなのか…っ?!と思っていたのが、講習と手数料で再取得出来るのだから安いものだと思わなきゃですが、せっかく初めてのゴールドを没収された上、青い免許証に逆戻り。やっぱりショックでしたねー;
そんな訳で、この騒動のおかげで派遣会社への登録は一時中断。その合間にネッ友とのトラブルもあったりで、結局本登録をするために派遣会社へ出向けたのは、9月ももう終わろうという時期でした。精神的にはちょっとボロボロの状態。でも、不思議なんもんですよ、登録の時には(薬片手にですが)それなりに話せるんだもん。やっぱり早く仕事したい、仕事しなきゃ…って気持ちがあったからかな(苦笑)焦っているつもりはなかったつもりだけど、常に追いつめられ感ってのは持っていたせいかも…
ま、でも、無事派遣会社に登録。で、その登録した日にすぐお仕事の紹介がありました。登録の時って、シートにまず経験やスキルを書き込み、それに基づいてコーディネーターの方と面談があります。その面談で、どんな仕事をしたいか、どういう条件が好みか、そしてどんな経験値を持っているのかということを確認します。これがね、この会社の特徴なのかなぁとも思ったのですが、コーディネーターさんが聞き上手・褒め上手なんですよ。自分ではスキルと思っていなかったことまで、「そんなことまで出来るんですか?!じゃ、シートに付け加えますね」とあれこれ追加されましたもの。…いや、でも、どこの会社が派遣社員に社内レクリエーションの企画から実施まで任せるんだろう…?と思いましたが(苦笑)
コーディネーターさんとの面談の後は、早速営業さんからお仕事の紹介を受けました。この時のお仕事は確か、
- 朝10時スタート(就業は18時)
- 時給1,550円
- 土日祝休み(残業ほとんど無し)
- 申請処理業務、伝票のナンバリング、ファイリング、コピー、その他庶務業務
といったもの。営業さんのお勧めどころは、時給が少し高いこと、そして始業時間が朝10時と少し遅めなところ。仕事内容にしても特に難しいことはなさそうだし、もちろんその場でお願いしました。このお仕事は、相手先にスキルシートを送りOKを貰い、職場見学までは行けました。が、その職場見学の後、先方からお断りされちゃいました。
派遣のお仕事には面接はありません。が、それに代わる職場見学というのがあります。実質的には面接なのですが、こちらも派遣される会社の雰囲気等を知る機会を得られるので、メリットはあります。けど、その職場見学で相手から断られることもあるのです。私は真っ先にその洗礼を受け、ちょっと凹みました。
でも、断られた理由を聞いてちょっと納得する部分もあったり…
「来客者が多いので、その対応をしていただくのに不安を感じた」
人相手の仕事は、今の私はまだ無理なんだなーと思ったり。テツさんにこのことを話すと、同様の事を言われましたしね。凹んだ事は凹んだのですが、まぁ、それならしょうがないかとも思いました。
その次に紹介されたお仕事は、経理の経験を必要とするお仕事でした。これを聞いた時、私自身は無理だ!と思ったのですが、営業さんが「申し込むだけでも申し込みませんか?」とえらく熱心で、それなら…とお願いはしましたけれど、スキルシートの段階で相手先からお断り。この時は「だから無理って言ったのにー!」でしたよ(笑)
そして、その次に紹介いただいたのが今の会社です。
こちらは職場見学の時から、私も好印象でしたし、相手も乗り気なのがなんとなく分かりました。前回の職場見学と違って、私もちょっとは落ち着いて相手できましたしね(笑)営業さん(あ、紹介いただいた3つのお仕事は、それぞれ違う人が担当です)のフォローも効果的だったようで、この会社で目出度く派遣契約まで漕ぎ着ける事が出来ました。
お仕事開始については、職場見学の時に「来週から来られますか?」と言われたのですが、流石にそれは性急すぎる気がして「どうしてもというならばその通りにしますが、出来たらもう1週間お時間をいただきたい」と伝え、それを叶えて貰いました。なにせ、こんなにポンポンポーンと仕事が決まるとは思ってみなかったので、ちょっと時間が欲しくなったのがありましから。やっぱり、いざ自由な時間が無くなると惜しくなるもんですね(笑)自由と仕事の兼ね合い…複雑な心境になりました。
と言う事で、派遣登録から1ヶ月で勤務開始。そして、無事1ヶ月勤め上げる事が出来ました。最初からフルタイムの仕事は無理!という周りの声もあったんです。主治医からも「せめて時間の短い仕事からに…」と言われていました。でも、気持ちの焦りの方が強くて、パート的な短時間の仕事に満足行かなかったんです。それでも、ちゃんと続けられるのか?ちゃんと行けるのか?仕事が出来るか?という不安は、常に付きまとっていましたので、ある意味期間を限定出来る「派遣」という仕事を撰びました。相手の会社からもういらないよ、と言われることもあるけれど、私の方からもう無理です、と言う事も出来るだろうと思って。今の私なら、リスクの少ないものを撰ぶのがいいだろうと思いまして。
今の仕事には満足しています。去年復職した時のように、毎日泣き続け仕事にならなかった、なんてことは全くありませんし。だから余計思いました。あぁ、やっぱりあの場所が、あの職場がガンだったんだ、と。
仕事内容としては、アシスタント業務ということで、自分で判断する事は少なく、特殊な言葉やそこの会社のやり方に慣れれば、それほど難しくはないです。主にファイリングが中心ですし。ただ、書類の作成も頻繁に頼まれ、それは色々注意事項が多いので、ミスする事が多いのが反省点ですね。それでも、根気よく教えてくださり、決して怒ることなくその仕事を与えてくれる方がいるので有り難いと思います。上手いんですよね、またその方の言い方が。「ごめん、注意するのを忘れてたね」とか、「惜しい、ここが違っていたよ」とか、こっちを気遣う言い方とか、気軽な言い方をしてくれるので、こちらとしても「じゃあ、次はちゃんと直して持っていこう」って気になりますもん。
社風としても、言い意味で放っておいといてくれるところです。仕事を与えて、好きにやってくれていいよ、と監督されたり管理されたりしないのが、気楽に出来るポイントでしょうか。同じ部署にいるもう一人の派遣社員の方も同様。仕事を教えて貰い私が出来るようになったら、お互い干渉しないで仕事をしています。でも、無視するのではなく、気が付いた時はお互いフォローし合う感じ。今はいっぱい助けて貰ってばかりですけどね(笑)
色んな所で、前の職場との違いを感じ、戸惑いもしました。でも、それが私にはいい方向へ向かっています。この会社に来て、久々に仕事って楽しかったんだなぁ…って思いましたもん。すっかり忘れていた感情です。
退職した時、やっぱりほんの一かけ寂しいなと思いました。長くいた職ですから。同期の仲間も、職場は違ってもまだまだたくさんそこにはいますし。でも、こうやって新しくスタートを切って、私は思います。こうするのが正解だったと。もしかしたら、後々後悔する事があるかもしれない。でも、それはそのままでいてもいなくても、そう考える事だろうと思います。なので、今、楽しいと思える事、ちゃんと仕事に行ける事、仕事が出来る事。そのことを素直に喜びたいと思います。
今はまだこの程度でいいんです。歩き始めたばかりだから。色々先の事を考える楽しみも出来ましたしね。
派遣社員としての再就職活動。
私が活動した1ヶ月間&働き始めた1ヶ月のお話しはこんな感じです。