勝手な見込み
私だって、いつまでもこんな不毛な神経戦を続けたいわけ無く、ともかく「退職」の二文字を、テツさんに付け付けるまでが山場だと思っています。その最難関が、明後日の主治医による通院。
私自身は、へろへろ~と気にせず通っていたのですが、実はテツさん、割と不信感を抱いていたそうです。何故か?そりゃー、自分とこの医者と、治療方針がえらい違っていれば、どうなってるの?くらは思うでしょう。かつ、自分が、薬を飲みながら仕事を出来ているのに、対して私はあっさり休職。その上、どんどこ薬は増えていく一方。
自分の先の目処も立ってきたし、そろそろ子供が欲しいなぁ~、と浮かれているところに私の不調というか、悪化(?)、薬増加継続?、なんじゃそりゃ、って気になっていたようです。えぇ、あの日に限らず、何度と無く責められていましたよ、私。
そして、仕事のこと。テツさんはあくまでも私を復帰させたい模様。福利厚生、って点では公務員並ですから。10月から一気に変わるってコトもないでしょうし。何より、鬱患者がここ数ヶ月で膨大に増えているのが現状。ならば、扱いも慣れているデショ、と23区並の発想をしているけど、私から見ると、それはどーかな?って感じ。地方ではやっぱり、ポピュラーってほどじゃなさそうだけど…?
もう、ホントいい。過去のしがらみからすっかり足を洗いたい。そこまで思わされる過去の仕事があって、休職中のゴタゴタがあって、もうどうにもならないところに来ている気がするから。心を殺せば、バカになれば復職は出来るかも知れない。でも、その時には、私の席はない。コレ、確実。同じ席には無いだろうなぁ。昔の古巣にあれば上等、って感じ?でも、現場離れて7年以上経つから、まさしく1からのやり直し。しかも、振られる仕事は、面倒ごとって決まっているしね。あまり割はよくありません、復帰するにも;
転勤。違う環境で一から。全く考えなかった訳じゃない。けど。どこに配属になるかによって、ホントこれは左右されるから。我が儘言えば、ド田舎には行きたくない。不便だから。済んでいるトコも不便でしょうがないのに、更に不便なトコへとばされるのは、ちょっとキツイなぁ。
[理想]
バシッと「退職辞令」を見せつけつつ、転職先のリストをびらーんと見せつける。どうだ、私だって、これくらい出来るんだ!というのを、テツさんにばーーーーっんと突きつけたい。それで終わりにしたいなぁ。
色々、そう、いろいろいろいろゴロゴロしているうちに、今まで積もり積もった不満を思い出したよ。テツさんがウチの親に会ってくれないとか(ホント顔を出さないので、「お前、ホントに結婚したのか…?旦那さんが顔すら見せないなんて、そんな筋の通らないことあるか!」と何度怒鳴られたことか。結婚式以来、両親がウチに泊まりに来たときすら、顔を最後まで出さなかったテツさん。板挟みで、あの時は胃が痛かったさ。ま、今では、ダンナよりダンナの両親に可愛がって貰ってます、と強調して誤魔化していますが;今では、もうすっかり諦めムードのようですけどね。幻の婿さんとして。いいけどさー)、家にお金入れない処かmegmeg金融に借金に来るとか、子供いるいらないもその日によって言うこと違うし…。そんな感じに、丸10年付き合ってると、ホント埃はいくらでも出ます。きっと私にもね。
そんなことウジウジ考えていると、リセットして新しい道を歩きたいな、という欲が出てきます。が、そのためには、まず退職をしないと。退職をするためには、主治医を攻略しないと。明後日が決戦の日。めちゃめちゃ怒られるのは覚悟で行きますが、…うーん…しんどいなぁ。
でも、ケリをつけたい。なぁなぁで済ますのでなく、パシーッンと突きつけたい!ふんっ、どうだ、これだけやったぞ!みたいな、ね(笑)
テツさんはね~、大変弱気です。1度携帯にメール貰いました。
「…話しかける勇気がないの…(略)」
……………あー、そうですか。じゃ、話しかけないでね。私としては、そう思うしかなく、それ以降ぱったり途絶えています。が、何故か、炬燵の上の“お供え物”は増えています。ミネラルウォーターでしょ、いちごでしょ、プリンでしょ、中華三昧(袋ラーメン)でしょ…。か、陰膳のつもりか??当然、一切手を付けていません。
ついでに、私が作ったモノはキレイさっぱり無くなっていっています。作ったご飯。お皿に盛ってあろうと、お鍋に入れっぱなしだろうと、キレイさっぱり。いいんですけどね。(後で食べるつもりだったパスタは惜しかったかな、と・苦笑)
そんなこんななすれ違い生活。意外と出来るもんだなぁ、と感心するばかり。普通のサラリーマン相手じゃ、無理だっただろうけどね。後、無駄に広い家だから。(いや、だって、二人で済む予定じゃなかったし。)
山場は退職許可が取れるかどうか。それが決まらなければ、テツさんに会う気はありません。会った途端、ムカムカすること間違いなしなんだし、だったら一つぐらい、ドダッ!と見せられるモノが欲しい。
状態としては、暗ーくマイナス方向へ考えは向かいますが、やるべきことに対してテンションは上がっています。それは薬断ちしてるからか、緊張しているからか。
少し前は、迷うことの時間が欲しかった。迷うという選択肢をようやく受け入れたから。今は、選んだコトをどのように遂行するかだけを考えている。この際だから、残って復職したら、もっと安定した生活のままいられるとか、サポートは万全なのに、とかは考えない。…戻れない身体な以上、それは無駄ってものだから。
新しい道で、ちゃんと勤まるかは分からない。でも、それは誰だって同じ。甘ちゃんかもしれないけれど、同じスタートラインに着きたい。年齢的にも、それそろラストチャンスが近いんだし。
1997年。入省して10年。テツさんと付き合っても、…一応10年?ま、10年目(正確には11年目)の反乱ってことで。
今の願いは、ちゃんと退職が受理されること。そして、退職の手続きがスムーズに進むこと。若いからといって、書類はわんさかあるし、今は各職場で処理をしていないので、絶対ミスや見落としが有るはず。自分が担当していたところは、皿の目のようにしてチェックするつもりだけど、給与(退職金)関係だけはノータッチだっだからなぁ。そこが一番心配。それも、まず第一関門を突破してからの話。
通院は明後日。主治医にどう説明して、どうしたいのか整理しておかなきゃ。例えテツさんが不信感を持っていようとも、私の主治医はあの先生一人だから。タイミングがあったら、産業医の先生のトコへも、行けたらいいなぁ。お世話になりっぱなしだし、あの人となら話がしたい。
明後日。11日。その日のことがちゃんと書けますように。記録として残しておけますように。
【私信】
会ったことを後悔はしていない。
むしろ、すごく楽しくて、時間を忘れた。
もっと、もっと、もっと話したかった。
ただ、ガラス細工扱いはして欲しく無い。
それだけなんだよ。