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滞在二日目

滞在二日目
70過ぎた伯母への見舞い品です、これ!
選んだのはもちろん母。
私は止めるべきだったでしょうか?(笑)

お見舞いも無事済ませ、午後はゆったり温泉施設へ。
またもや、自分が今いるとこを忘れかけました(苦笑)
でも、母も私もささくれだった気持ちを、お湯に溶かしてきたかも…。
気持ち良かったー

【追記】

伯母のお見舞いに行ってきました。一時は本当に危なかったそうですが、今では大分回復し、独りで歩くことも出来るようになったそうです。が、治らない病気であることには違いなく、本人も家族も覚悟していることが、言葉の端々に感じられました。

久々に会ったおばちゃんは、私の記憶の中の姿よりもずっと老けていましたが、それはしょうがないですよね、もう75歳なんだもん。でも、話している姿を見ていると、あぁ、おばちゃんだ…としみじみ思えました。今日は体調も良かったみたいで、ちゃんと身体を起こして座った状態で、普通に話すことが出来たので、本当によかったです。

母とも久々の姉妹の会話を楽しんでいて、話題も洋服のことから親戚関係のダークな話まで、遠慮のない会話をしてましたねー(笑)もう、その辺の話になると、私は聞き役、と言うか口を挟む隙がありませんでした。

伯父も病気で、今日も検査のため病院へ行く予定なのですが、その前におばちゃんの病院の方へ寄ってくれていました。…この夫婦、お互いの病院が違うんです。二人暮らしだし、ホントこれは大変だよなぁと思います。

で、その伯父を母が見送りに行っている間、おばちゃんと二人っきりでおしゃべり。そしたら、やっぱり出ました…子供の話題が。

「早く子供、作りなさいよ。」「欲しくないの?」「制限でもしてるの?」

いやー、親類だからこその遠慮のない質問がバンバン突き刺さりましたね(苦笑)適当にかわしていましたが、こういうのはしんどいですわ…;伯母の娘、つまり私のいとこは5人の母親なんです。だからこそ、結婚したらすぐ子供が出来るものだ、と思っているようですね。伯父もその傾向があり、葬儀やら法事の際に、毎回言われますもん。まぁ、仕方ないかな、と今は思えますし、言われるだろう事は予想してきたおかげで、適当にあしらうことが出来たので、まぁ上出来かな、と。

そして、話題を変えるために、私としては写真攻勢に出ました(笑)2月に出席した結婚式の時の写真。これ、付下げを初めて着たのもあって、写真大会まで開いて撮影したものがあるんですよ。で、テツさんが、せっかく着た姿をお母さんに見せてあげな、と写真とCD-Rに焼いたものを用意してくれたんです。なので、それをこの場でも披露してきました。

案の定、食い付いてくれましたよー(笑)戻ってきた母を加えて、着物談義が始まっちゃいました。えへ、狙いどおりです♪

いやしかし、思わぬ弊害があったりしましたが…;

おばちゃん曰わく「いや~、megmegちゃん、この写真だとmegmegちゃんだと思われへんわ~」

…ソレ、褒め言葉として取っていいのでしょうか?本人、実物目の前にして、言うセリフですか、おばちゃん?そして、やはりお義母さんと同じく、地味な着物が似合うね~、とも言われました。えぇ、どうせ地味好みですとも!(自棄)

そんな一波乱(?)がありましたが、お昼ご飯を食べた後、横になるおばちゃんを見守って、病院を後にしました。思っていたより元気な顔を見られたし、ちゃんと話も出来たし、近年稀に見るくらい評判の写真写りのいい着物姿を見せられたし、目的はちゃんと果たせたと思います。

ただ。
私は、病院が苦手です。特に入院病棟が。
昨年、同じ時期に見舞った、母の下の姉。その姿が、どうしてもだぶって見えてしまって。下のおばちゃんも元気そうだったんだよな…、ご飯も普通に食べていたんだよな…、見舞いをした1ヶ月後に亡くなってしまったんだよな…。そんな思い出をどうしても思い出してしまって、しょうがないんですね。情けないことに、去年の下のおばちゃんが亡くなったことのショックというのは、未だ去っていないようで、お義父さんが一時入院した時も、入院病棟のあちこちにその面影を見てしまって、ダメだったんですよ。お義父さんにしっかり指摘されましたもん。「megmegは、病院嫌いだろう。」と。

今回は、素直に母に吐き出しました。しんどかったから。そしたら、「同じだよ、私もだもん。」って言われ、あぁやっぱりね…って思ったかな。母は姉妹だから当然なんだろうけど、私にとっておばちゃん達は遠すぎず近すぎない関係で、結構微妙な距離なんですけど、それでも子供時分の思い出が多いからか、やっぱり特別らしく、母と同じような気持ち、母の気持ちに近い状態のようです。

それでも、ここは踏ん張らないといけないところ。母にも釘を刺されました。
「元気そうに見えるけど、先は長くないからね、二人とも。」
そう、見舞った伯母も伯母のダンナさんも、病状が悪いことには変わりないのが、今の状態。いずれ、近い将来お別れの時が来ます。去年と同じように、黒を着ることになるでしょう。

楽しい気分のまま、今日はおばちゃん達と別れることが出来た。いつかこの日のことを、特別な思いで思い出す日が来るけれど、悪いものではなかったはず。それだけが救いです。

このことは、何度も何度も念押しをされつづけたので、色々考えちゃうけれど、覚悟は一応しています。それこそ、去年下のおばちゃんに言われたとおり。「年なんだからしょうがない。」そういうものなんですよね。

まぁ、そうクサクサ、ウツウツしてても仕方ないので、お見舞い後は評判の温泉施設へ行ってきました。天然温泉らしいですよ。お風呂も色んな種類があって、全部は無理だったけど、ゆっくり、ゆっくり堪能してきました。一番のヒットは『寝ころび湯』。深さ15㎝のお湯に枕をして横になれるお風呂です。露天というか、屋外にあって、すごく気持ちが良かったです~。ボーッと雲を見ながらお湯に浸っていました。気が付くとあっという間に30分くらい、そこにいたりしてね(笑)後、『湯腰掛』では、椅子型のお湯に母と並んで座って、おしゃべりしたり。足湯もそれについているので、なお気持ちよかったです。

私たちは、まだまだこれから先も、普通に生活していかなきゃいけません。(そのつもりです。)だから、先に逝くだろう人のことだけを、考えている訳にはいかず、どこかで毒抜きをする必要があり、今回はこの温泉がその役目を果たしてくれたようです。…その証拠に、母は夕食に「肉、肉食べようよ。ステーキ♪ステーキ♪」と、大変御機嫌でした(笑)付き合わされて、私もステーキ、食べましたとも!さすが、牛の名産地、なかなか美味しかったですv

いよいよ明日には帰途につきます。その前に、私は少しお楽しみを作っておきました。大阪で、贔屓にしているお菓子も買いたいしね。とりあえず、母の前では醜態を見せずに済んだし、この調子で明日もいってくれるといいな。

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