今日は両親と一緒に鎌倉観光。何が何でも「建長寺に行きたい!」という父の希望で…。何で行きたいのかは不明だけど、母は特に行きたいところも無いので、あっさり決定。
私も初めて来た建長寺。まず、大きな三門に迎えられました。その大きさといい、木組みの仕方といい、二人ともそれにえらく感心して見ていて、なんか私ってお寺慣れしちゃったかなぁ…なんて思いました。二人とも、仏殿でも天井に描かれた絵が剥げていることに残念がり、法堂の龍やら鬼瓦やら、見落とすようなことまで感心しながら見て回っていたので。私、そこまで熱心じゃなかったしなぁって。(苦笑)
私としては、どちらかと言うと、この先にある柏槇の大樹や、更に奥にある方丈から眺めた庭園の方が、心を動かされた気がします。自然物の方がホッとするとでも言うのかな? 特に庭園は、椅子も置いてあるので、時間があったらボーッとしてたかったです。両親は私と逆で、「この庭は何もなくてつまんない。」と言いながら、サクサク進んでいっちゃったので、そんな暇無かったのが残念です。…やれやれ。
当初は、この建長寺でお別れする予定でした。が、まだ時間があるので、もうちょっと観光しようということに。その結果「新江ノ島水族館に行きたい!」と言うので、北鎌倉から一転江ノ島へ。…はぁ、車で動いて正解でしたよ。
新江ノ島水族館。実は私は2回目。まだテツさんとも一緒に来たことないのにね(笑)
お昼を食べてから中に入り、限られた空間ながら自由に動き回る魚たちをたっぷり見てきました。特に父が熱心に見入っていて、それが意外でビックリ。母曰わく「まるで小学生と一緒だわ…。」と。遠足なのか小学生の姿が多かったのですが、その集団に混じってガラスにピタッと張り付いて見入ってました。やっぱり山育ちだから、余計珍しいのかな?
歩くのが苦手な母は、楽しむよりも広い館内にへばってました。なので、早々にイルカショーのスタジアムにスタンバイ。「スプラッシュ!」と題されたイルカショーは、イルカたちの迫力あるジャンプに私は大興奮。二人は疲れでうとうとしてたみたいですが(笑)
時間もいい頃合いだったので、このイルカショーを最後に、水族館を出ることに。そして、それが両親とのお別れの時間となりました。
今回、二人がここまで来たのは、私が2度目の休職となってしまったのを心配したため。昨日再会した瞬間のセリフは、「痩せたなぁ~。でも元気そうじゃん。」でした(笑)なので、一応その心配は払拭されたのでは無いかと思います。
私にしても、何か無いと実家には戻らないと決めているので、両親に会う、まぁいい機会でもありました。父は老けたけど、相変わらず。母は、…5月に大阪で会って以来ですが、丸くなりました…体型が(笑)うーん、4ヶ月でこんなに太るものなんだー、と感心するくらいですよー。昔は、いっくら食べても太れないの…なんて愚痴ってのが嘘のようです。お腹が空いて、空いて、しょうがないとのこと。一瞬、何かの病気を疑ったのですが、病院マニアな母が病気じゃないと言うので、一応それを信じることとします。とりあえず、二人とも年から来る病気は持っているものの、それなりに元気な姿で、私の方も安心したかな。
父は私が知っているとおりの我が儘振りを発揮していたし、母もそんな父に対して「ホント勝手なんだから。お金も一銭も出そうとしないし…。まったくケチは嫌、嫌。」なんて愚痴るのもいつものこと。二人が仲いい夫婦とは言い難いし、私から見るとなんで一緒にいるの?というくらいなんだけど、こうやって一緒に遠出してくるくらいには、夫婦やってるんですよね。
昔、テツさんに「両親が不仲だから、結婚に夢なんて抱けないし、自分が結婚出来るとも信じられない。」という話をしました。その時に言われたのが、「でも、お母さんは結婚指輪を外していないし、『今、離婚すると不利だから。』と言いながらも、一緒に暮らしてるってことは、夫婦にしか分からない愛着があるんだと思うよ。だから、否定しない方がいい。」と言われたのを思い出します。
決して夫婦として誇れる両親では無いけれど、二人にしか分からない仲があるってことなんだなぁ、とテツさんの言葉を思い出しながら、改めて思いました。でも、娘には分かりません、この二人!
それでも、不肖の娘として、この二日間、少しは親孝行出来たかなぁ?遠くにいるし、滅多に会えないし、二人とも高齢なので、別れるたびにこれが最後かも…と覚悟はしています。でも、それに見合う分のことが出来ただろうか?仕事を休んではいるけど、身体は元気なところしか見せられなかったけど、それだけでもいいのだろうか?
両親と別れて、家に戻って、なんとなくそんなことをしんみり考えちゃいました。会えなくなって、別れて寂しいとかじゃなくって、「親孝行、したいときには親は無し」なんて言葉が頭を駆けめぐってしまって…。考えても出来ることは限られているので、今はとりあえず、無事二人が実家に到着することを願っています。
お願いよ~事故起こさないでね~途中で倒れないでね~
早く「着きました」の連絡が来ますように!