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「男たちの大和」

前から書いたとおり三者面談(?)の前に映画を見てきました。「男たちの大和」です。見ると以前から言っていたら、何人かの方に「これは泣ける映画だよ~」と言われておりました。うん、確かに泣けます。泣きました。が、私の一番の感想はソコではなかったです。

えっと、三者面談でメル友Kくんもいた訳ですが、彼もこの映画は見ていたそうなので、彼にも感想を聞いてみました。で、テツさん含めて三人の感想を並べてみると、

テツさん 「こんな感情移入してボロボロ泣いたの久しぶりだよ。」
Kくん 「役者の力量の違いが気になった。」
私 「これは泣く映画じゃなく、唇をかみしめる映画だと思う。」

と三者三様でした。ま、当然ですよね。年齢も趣味も生き方も違った3人だから。

私がそう思ったのは、何て言えばいいのかなぁ…、うーん…と、テツさんに言われた言葉が近いかも。
「お前、唇かみしめるって言ったのは、画面に向かってケンカ売りたかったんだろ?」
うん、そんな感じ。戦艦大和がスクリーンにバーンと映し出された時、反射的に「あー、こんな大きい船じゃ、これ、いい標的だよなぁ」と思い、結局、沖縄特攻ではまさにその通りの攻撃を受けていた。当時の軍だってそれが分かっていた。そうなることを。そして大和の面々もそれを黙って受け入れ、国を守る、家族を、大事な人を守ると誓い、散っていった。それに対して、平和な時代に生まれ育った私がとやかく言えない、でも納得いかない!何で?!って言いたいけど、言えないから唇をかみしめて見ていた、といったとこかな。

ちょっとうろ覚えだけど、作中でこんなセリフがありました。
「散る桜も、残る桜も、いつか散る。」
そうかもしれないけれど、散り急ぐ必要はないじゃないか!と叫びたかった。でも、彼らは時代の流れに逆らうことなく、散っていた。「散る」と一言で表すとキレイだけど、散り様というのは決してキレイなものではないです。大和が見る見るうちに血に染まる光景は、まさに地獄図絵。大和の沈没はあの戦争のごく一部分に過ぎず、そんな場面をいくつも重ね、ようやく終戦を迎えて今があるんだなぁ、と改めて強く思ったものです。

平和の世を願い、平和の世であることを感謝したい。

そう思いました。

あと、我ながら莫迦だなぁと思ったのですが、機銃や砲塔の操縦や弾ごめが人力なのにビックリしました。あぁ、そうだよな、この時代オートじゃないよなぁと、後から思ったのですが、その場面を見て「えぇ~、人が運ぶの?!目視で標準を定めるの~?!」と内心叫んでいました。後日、テツさんに言ったら「お前もアニメ世代だからな…」と笑われましたよ(苦笑)

色々思うところのある映画でした。そして、ついつい関連本も買ってしまいました(笑)かつても、その時代を知りたくて、色々読み物を集めましたが、再燃した感があります。またそれらも読み返そうと思ってます。そして、テツさんが無理矢理にでも申し込んだ「男たちの大和ツアー」。かなり楽しみです。見たいもの、見たいところ、いっぱいになりましたから。連れて行ってくれて、ありがとうね、テツさん。

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