「県庁の星」リターンズ
昨日は晩ご飯を食べた後、気持ち悪くてごろごろしてたのですが、途中から吐きたい欲求が強くなり、ついに吐いてしまいました。恐らく、晩ご飯が原因かと思われますが、全く同じものを食べたはずのテツさんはピンしゃんしてるこの状態。…私が理不尽に思っても、当然ですよね?!とりあえず、吐いたら落ち着きました。晩のメニューは、ご飯・サンマの開き・落とし卵入りおみそ汁&デコポンだったのですが、何がいけなかったんでしょうか?うーん…?
ももカフェのブロガー娘として一緒している迷い犬さんが「県庁の星」を見てきたと書いていて、そういえば私も見てきたと書いたっきり、その後ほったらかしにしてたな、と思い出したので、今更ですが、「県庁の星」の感想です。
見に行った切っ掛けは、テツさんの織田裕二好きから。言わずとしれた「踊る大捜査線」からお気になったようで、あれからTVやらCMやら敏感に反応してます。ゆうパックのCMやポスターも嬉しそうに見てましたよ(笑)私も好きな俳優さんなので、反論はしませんが…。
「県庁の星」での織田さんこと野村聡はK県庁のキャリア。私はちょっと違うけど、一応公務員の末端にいるため、ほんの少しお役人のやり方が分かる気がします。特に書類作ってなんぼ、ってのは分かりすぎるくらい分かる。文書を作り、それが上まで通過して決済にならなければ、何も動くことは出来ない。そして、文の作り方も「公文書の書き方」的本があり、拘る人はそれを引っ張り出して、書き直しを要求する。見てて、あぁ、あるある…と思ったものです。
人事交流プロジェクトとしてスーパーに派遣されてからの野村の行動も、うーん、確かに役人的にはそうだよなぁ、と思ったり。一般的にはあり得ないのかもしれないけど、指揮命令系統を確認したくなるのは、お役人ならでは。でも、一般企業にとってはそんな机上のことよりも、現場を動かすのが先決。特にスーパーは売ってなんぼだもんね。そこですれ違いというか、カルチャーショックが野村にあるのも、私には納得です。
で、そんな現場主義のスーパーのなおざりにされている問題点を、県庁さんの野村がどう動いてどう改革していくか。そして、スーパーのパート二宮が、お荷物扱いしていた県庁さんに対してどう気持ちを変化させ、改革に携わっていくのか。この辺がこの映画のポイントですよね。
その過程がなかなかリアルというか、面白かったのですが、自分の職場を思い出させられたという点でちょっと途中からが辛かった、てのが正直な気持ち。あーあー、同じことやってるよ!でも、私たちと違うのが、ちゃんとこうすればどうなるというのが分かってやっていることで、上から言われたからとか、やった結果どうなるというのが誰も分かっていないとかじゃない、という違いがイタかったです。ウチもこうすれば、もうちょっとマシだっただろうに…というのが、テツさんとの共通点。ウチの偉いさん達に見せたいよ、あんなこと指示した人たちが見るべき映画だよ、と散々二人で愚痴りました。
まぁ、そういう仕事的な点からの見方もあったけれど、最後までとおしてなかなか気持ちの良い映画でした。最後の県庁というか、県知事のあの発言&行動も、あぁそうよね、そう簡単にいくもんじゃないよね、とやり口が汚いとはいえ妙に納得。そう、そうじゃなきゃ政治家なんてやってられないよなぁ、と思ったのでした。
そしてこの映画の中で最大の収穫は、野村のセリフ。
「素直に謝る、素直に教わる、そして何かを成し遂げるには仲間が必要である。」
これはどんな仕事にも、どんな生活にも応用が利くポイントだと思う。忘れないようにしたいです。
それはそうと、私、学生時代1ヶ月だけでしたがスーパーでアルバイトしてたんですよね。なんとなくその時のことを思い出しました。当時は食品部門のレジ係。レジをしていると、かごの中から生活が見えてくるというか、あ、この材料でこのおかずを作るのかな?とか、この人は一人暮らしなんだな、とか結構みえるもんなんですよね。若かったのもあって、そういう部分がすごく楽しかったのを覚えています。また、レジだけでなく、フロアを見渡して、カートの回収や、売り場の案内も当然ありました。決して一つの仕事を任されたからといって、それだけで済む仕事ではなかったです。そんな10年以上も前の働いていた感触も思い出させてくれた映画でした。
途中が、書いたように今の職場を思い出させる部分があり、その点が気分悪かったのですが、なかなかよい映画だったと思います。「県庁の星」のマンガ版も、実はちらちら読んでいたので、そのうちコミックも買いそうです。雑誌でとびとびにしか読んでいないので。こちらはどうなのかな?