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最凶の日

なんというか、色んなことが頭の中をぐるんぐるんと、渦巻いているような感じです。テツさんの言ったこと、主治医の言ったこと、私が言ったこと…。

まずは、主治医に言われたこと。

「少し旦那さんと離れて、実家に帰るもしくは入院しませんか?」と。

テツさんの存在が、私の状態を悪化させていると判断されてしまいました。

原因は一つ。私たちの症状が、あまりにも正反対であるためです。私は、仕事をしていくうちに、出来ないことが増え、それでもしなきゃ、やらなきゃって自分を追い込んでいった状況の中、更に仕事を増やされたり、プレッシャーを与えられたことに耐えられなかった。出来ない、出来ないって心の中で叫びながら倒れたようなものです。

テツさんの場合は、自分の仕事にプライドをかけ、ほぼ完璧にこなすことを信条としています。が、そのテツさんの言動を邪魔する上司、足を引っ張る同僚、割り振られた無茶な仕事、そして無益なトラブルに巻き込まれ、どんどん疲れ果てていくことで心のバランスを崩したようなものです。一時は信じていたものに裏切られ、全てに対して無気力となっていましたが、今の状態とすれば、仕事・同僚に対し「自分は薬を飲んでまで、我慢してこれだけの仕事をこなしているのに、何でお前達はそれくらいも出来ないんだ!」というストレスと、上司に対して「自分の(テツさんの)病状を知りながら、無理な仕事を持ち込み、無益なプレッシャーを与え、上司ならしなければならない各種仕事の判断をなんでやらないんだ!」と苛立ついうストレス。こういう二重のストレスがあり、それが身体に変調を来し痛みを現すのを、無理矢理処方されている薬を規定の何倍も飲みながら、痛みを抑えて仕事している。つまり、「何で(お前らは)仕事が出来ないんだ!」という感情を、抑えながら生活をしている訳ですよ。

ね、正反対でしょ。だから、私の言動にテツさんは苛立つことが多いし、私もテツさんに対してムカムカすることがある。

これが顕著に現れたのが、2月15日の通院日でした。出がけに二人で諍いを興し、途中から私が機能停止に近い状態になってしまったんです。そんな私に、テツさんは更に苛立ち「しっかりしてくれよ!」「お前が病院行かなきゃいけないんだぞ!」と強い口調で責めてきます。私も、辛うじて「行かなきゃ…」とのっそり動き出したのですが、気持ちはすっかりずぅ~んと底まで落ちています。一応動けるので薬は飲まなくていいな、と自己判断し、ともかく病院へ向かいました。

その間、二人の間の会話はありません。私が話す気力もなかったので。そして、病院に近づくに従って、どんどん下がっていく私のテンション。その防波堤が切れたのが、診察室で主治医と二人になったときでした。「最近の様子はどうですか~」と声を掛けられ、あ、答えなきゃと心は思っても、声が出ず、話そうと口を動かすのですがやっぱり声は出ない。仕舞いにはポロポロと泣き出す始末。「どうしました?」とゆっくり私が話し出すのを待ってくれた主治医。ともかく話をしないと始まらないと、涙ながらに今日の諍いに始まった出来事を、ぽつりぽつり話しました。

要は「テツさんに対して苛ついた私の姿に、更にテツさんが苛立ちを私にぶつけ、その結果動けなくなってしまった。なんとか病院まできたけれど、心はどんどん重くなってきて、この部屋に入って一気に涙が出てしまった。」と。こういう話から、冒頭の帰省または入院の話が出たのです。一時的に離れてみないか?と。実家へ帰ることは絶対嫌でしたので拒否、入院も私の状態でそこまでの必要があるとも思えなかったし、入院したいとも思わなかったので拒否しました。

そして、本日のメイン。診断書をもらわなければならないのですが、それについて私の記憶が曖昧だったので、この段階でテツさんを診察室に呼んでもらいました。で、当然今までの話に挙がっていた当事者の入室ですから、診断書の話もそこそこに、私から聞いた話をさらにかいつまんで説明の上、帰省と入院を勧めたこと(そして断られたこと)、そして旦那さんが怒ることによって症状が悪化するので、怒らないようにして欲しいという話をテツさんにしてくれました。

そこから今度は、テツさんがエキサイト!「自分は、休みたくても仕事を投げ出して休むわけにいかないので、薬を規定の10倍飲んでようやく仕事している状態だ。」「これ(私のこと)だって、本当なら仕事に行け!行って仕事してやっぱり駄目だったら、それは職場の管理者の責任であって、どうこう言われる筋合いじゃない!と思っている。」…えらい剣幕でした。私が症状として落ちていくのに対して、テツさんはヒートアップする症状で、それを薬で抑えているという面があるのですが、ホントこの一幕はそのまんまの状態。私は半泣きでそれを聞いているし、テツさんは興奮して吠えまくるし…。主治医の先生も少々たじたじでしたね。

が、ともかく私の状態からすると「仕事に行くのはまだ無理ですので、お休みしてください。帰省も入院もしたくないとおっしゃるのですから、出来るだけ優しく怒らないように(私に対して)接してください。」とこんな風に締めていただいて、肝心の診断書も休職となることを踏まえ、3ヶ月という形で書いていただきました。

それをいただいて職場へ向かう道すがら、「…入院はしてもよかったんじゃないか?」とテツさんにぽつりと呟かれました。あの先生が言うことにも一理はある、と。私の「ヤダ!」の一言でこの話題は終わりにしましたが、……ショックでした。そんな気分のまま職場へ行き、診断書を提出して帰ってきましたが、私のもやもやは治まってなかったようです。

実は、14日のバレンタインに何もしなかったので、今日はケーキでも買ってお義父さんたちにあげようね、と言っていたんですよ。だけど、記憶が曖昧で何が切っ掛けだったのか忘れましたが、地下街で今度は私がエキサイト!

「私なんか要らないんでしょ!」
「他の人と改めて一緒になればいいじゃないの!」
「シマちゃんだって、自分(テツさん)と結婚するつもりでいたんだ、ってテツさん言っていたじゃない。だったらそうすれば!」
「私といると悪いことばかり巡ってくる、って前言っていたじゃない?だったら別れた方がテツさんにとってはマシでしょ!」
そして、ついに。
「ホントは別れた奥さんとより戻したいって思ってるんじゃないの?!」と言ってはいけない言葉まで口に出してしまいました。流石にこのセリフの時は、ポコンと軽く殴られました。「言っていいことと悪いことがある!」と。職場へ行くために多めに薬を飲んで、多少ハイに近かったのかもしれません。薬に頼って言ってはいけないことを、沢山吐きました。でも、その時の私には、今まで言えなかった言葉の数々で、その場で思いついたことを言ったわけではありません。ずっと不安だった。でも、言うに言えなかった。これらはそんなセリフたちです。

ともかく興奮状態の私。ずんずかずんずか歩いて、テツさん置いて、とっとと帰ってきちゃいました。で、すぐ帰るのも気分悪いので、モスバーガーでやけ食い。…だがしかし、今の私にはモスのセットは多かったです(涙)まぁ、お腹一杯にして頭を冷やし、テツさんの分バーガー類を買い、乗ってきたチョイノリが置いてある駐輪場へ向かいました。その間、当然テツさんから「どこにいるの?」とメールが来てたんですが、「今会うとまた攻めるよ!…ただ今やけ食い中。」とだけ打って返しました(笑)その頃には、そのくらい頭は冷えてたのかもね。まぁ、その後無事再会し、「これは罰なんだからねっ!」と、テツさんにモスの袋を無理矢理渡し、家路に着いたという次第です。

何も解決はしてないけど、これらのことはその後触れていません。だけど、多分、同じようなやり取りをまたする可能性も無きにしもあらず…。

でも。
でもね。二人一緒にいますよ。お互いがストレスかもしれないけど、一緒にいることをお互い無言で了承してます。

ちなみに。罰と言って食べさせた「ハバネロフッカチャ」。「ぼっ・ぼっ・ぼっ…」と火を噴きながら食べてました(笑)罰になってよかった♪満足~♪

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