« 迷子のテツさん | トップページ | ももカフェ効果のため »

スペイン国立バレエ団

今日は渋谷のオーチャードホールへ行ってきました。待ちに待った「スペイン国立バレエ団」の公演だったんです。と言いながら、ほんの2~3日前に一緒に行く友達から「日曜が楽しみですね♪」というメールを貰わなければ、すっかり忘れていたという…;元々の日程が変わったのと、チケットを取ったのが今年の2月くらいだったのとで、頭からスポーンと抜けてました。おまぬけですね;

一緒に行く友達は、前の職場の年下の先輩。最初にスペインバレエを誘ってくれたのも彼女です。このバレエ団、2年ごとの来日なんですが、私たちが観に行くのは今年で3回目。最初に観たときから、「次に来日したときも観ようね。バレエ貯金しようね!」と誓い合っての3度目です(笑)

彼女とは今は職場が違うので、会うのも実は5ヶ月ぶり。お互い積もる話もあるので、開演前にランチしてきました。彼女の案内で、Au Temps Jadisというガレットの専門店へ。せっかくだからとランチコースを頼み、飲み物も昼間からシードルを!たっぷりめのガレット&クレープに満腹+ちょっとアルコールが入って、観劇前からいい感じになってしまった二人でした(笑)でもこのお店、店構えも煉瓦造りで可愛い上、半地下になっているため雰囲気抜群!お味もうまうまなので、今度ゆっくり行ってみたいです。その時は、外のテラス席がいいなぁ。(店内は席がぎゅーぎゅーだったので;)

さてさて、いい感じになったところで、オーチャードホール入り。今回のスペイン国立バレエ団の演目は、「アイレス・デ・ビジャ・イ・コルテ」と「ラ・レジェンダ」。どちらも日本初演です。

20050824new-1 「アイレス・デ・ビジャ・イ・コルテ」

これは、今まで観てきたスペインバレエのどれとも違っていて、最初面食らいました。よりバレエ的というか軽く優雅な雰囲気で、音楽もオリジナル曲とのことですが、どこかバロック的な響きだなぁと感じました。(音楽的な知識はあんまり無いので、間違っていると思いますけど、感覚で分かってください。)“ビジャ・イ・コルテ”とは王宮のあるマドリードの別名ということですから、衣装も宮廷風というか民族風というか…。踊りも力強さより、リズム感の主張が強く、カスタネットのリズムに乗った躍動感溢れる踊りでしたね。スペインバレエの意外な一面を観た、って感じです。

20050824b-2 「ラ・レジェンダ」

こちらは打って変わって、スペインバレエの本領発揮。フラメンコ舞踊家カルメン・アマジャへのオマージュ作品。フラメンコが色濃く表されている作品です。フラメンコそのものを観たことはないんですが、スペインバレエを観るたびに思うのは、緩急がはっきりしていて小気味いい踊りだなぁ、ということ。激しく動いているのに力をためて、ためて、動きのラストでタタン!と力を吐き出す。ためて、吐き出す、ためて、ためて、吐き出す。そのリズムが心地いいんですよ。カスタネットと手拍子足拍子、そのリズムに乗って動き出す肉体。息するのも忘れるくらい美しいです。男装したカルメンの力強い踊り、4メートルの裾を引きずる白い衣装の女性と黒い衣装の女性の絡み、どれも圧倒されるような生命力に溢れた踊りでした。スペインバレエの魅力の一つは、踊りが人間の情を絞り出すかのように表しているところ。お綺麗な踊りではなく、人間くさい、強い感情と命の力を踊りから感じます。この「ラ・レジェンダ」は、今までで一番それを感じたような気がしました。

スペイン国立バレエ団を観始めて3回目。今回の公演が一番興奮しました。最初は、ここの看板(と勝手に思ってます)「ボレロ」が目当てでした。これも素晴らしい踊りなんですが、スペインバレエを楽しんだ、と言えるのは今回かなぁ。今回の来日は、途中でスケジュールや演目が変わり、楽しみにしていた「ボレロ」を観ることが出来なかったんですよね。でも、観て悔い無し!よかったですー(>_<)

そういえば、私たちが観た回が一応来日公演のラスト。そのためか、カーテンコールのサービスが今までになく大変よかったです。コンサートで言えばアンコールに当たる踊りまで披露してくれました。観客も大興奮。立ち上がってヒューヒューしてる人もいましたねぇ。

席も奮発して1階席の真ん中当たりだったため、見え方もなかなかよかったです。良い席で良い舞台を観られる幸せ。堪能してきました♪

これまでと同じサイクルでの来日ならば、次は2007年。またバレエ貯金をして、彼女と一緒に行かねばね(*^_^*)

« 迷子のテツさん | トップページ | ももカフェ効果のため »